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農業経営に役立つさまざまなヒントを、異業種のビジネス事例から探していきます。


[NO.9]

●女性のお弁当の「ご飯の量」に合わせて設計。永谷園の新商品

「お弁当にいいね!すし太郎」という、ちらし寿司の素。女性のお弁当のご飯量は平均140グラムだそうだが、この量に合わせて具材、調味料、ふりかけの量を決めたそうだ。ご飯に混ぜるだけだから、忙しい朝のお弁当作りに便利とアピールしている。2パック入り=2回分で190円。1回分95円という価格も、お弁当を作る女性に受けそうだ。

     

 ちらし寿司のお弁当を好む若い女性がどれだけいるのか、そう考えると、ここまで絞り込んだ商品作りの是非を考えてしまいますが、永谷園が本当に、あるいは同時に狙っているターゲットは、実は高齢者であるとも考えられます。
 若い女性と高齢者のご飯の量はほぼ同じでしょうし、どうせ食べるなら若い女性向けという食品の方が楽しそうだと思う高齢者も多いでしょうから。その真偽は別として、狙うお客さんによってはストレートに売り込まない。これも作戦の一つです。

 

●やらざるを得ない産地表示を「販促パワー」に活用したスーパー

そのスーパーの値札は、まず全体がA4サイズくらいと大きい。書かれている文字は上から産地名、品名、値段だけ。下にいくほど大きくなる。産地名は品名の1/3ほどの大きさ。勢い「群馬産キャベツ」と読めてしまう。しかも、すべての値札が脚付きで空中に浮いているようにあるから、店内どこからでも「産地名」が目に飛び込んでくる。

     

 全国各地の産地名が目に飛び込んでくると、「ここは全国各地から産地を厳選して仕入れているんだな」と思ってしまいます。中国産と大きく書かれていれば「安心して食べられる中国産なんですよ」、そんなメッセージなのかとも感じてしまいます。
 義務だからと産地名を仕方なく=小さく表記、そういう小売店が大半ですが、そうやらざるを得ないなら、逃げずにやろう、これを販促に活用できないか・・・多分、このスーパーはそう考えたのでしょうね、そこが凄いですね。

 

●「年賀状でメガネが買えます」という、メガネチェーン店

全国に270店舗を展開しているビジョンメガネが「新春初売り」にユニークな販促企画を投入した。お年玉年賀はがきの「組と番号」をちゃっかり利用し、同社独自の当選番号を設定。特等は「100万円分無料」、1等は「17万円分無料」、2等以下は5等まで、1万円引き、7千円引き、5千円引き、3千円引き・・・という販促アイディアだ。

     

 車や携帯電話の番号を利用した企画はよくありますが、お年玉年賀はがきの利用とは、なかなか面白いアイディアですね。なにしろ、平成17年度の年賀はがきの発行枚数は、約43億5000万枚。しかもほとんどの家庭に届くはがきでしょうから、日頃ビジョンメガネと付き合いがなくても、これを機会に新たな関係が生まれるかもしれません。
 半分は「人のフンドシ手法」ともいえるアイディア。これと同じ手法がかつてあったかどうか不明ですが、この種の利用ネタは、日々の周辺にありそうですね。

 


 

鈴木 肇(すずきはじめ)

(株)ジャパン・アグリ-カルチュア・マーケティング&マネジメント(通称jamm)取締役(企画担当)。1968年(株)博報堂入社。農業プロジェクトに関わり、農林水産省のグリーンツーリズム研究員、21世紀村づくり塾アドバイザーとなる。1999年同社を退職、農村報知新聞社の編集顧問に就任。

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