農産物の販売に活かすマーケティング力

 

農業界に新しいマーケティングを導入しよう[NO.5]
〜21世紀の「3C」マーケティング〜

 日本にはよく「3つの○○」というのがあります。例えば「日本三景」や「日本三名瀑布」、「3大朝市」などもありますね。昭和30年代は、高度成長に伴う豊かな生活を表した家電の「3種の神器」が、40年代では「3C(カー・クーラー・カラーテレビ)」が話題になったことはご承知のことでしょう。
 さて、21世紀の企業活動にも、この「3C」は当てはまるのです。
企業のマーケティング活動に必要な3つのCとは
  ●CUSTOMER(顧客・お客様・ターゲット)
  ●CORE COMPETENCE(核となる能力・独自の技術)
  ●COLLABORATION(共に働くこと・提携・合作)
を指しています。では、この3つのCについて考えてみましょう。

1 顧客価値 CUSTOMER VALUE
なぜ今顧客価値が問われているかについては前回述べました。顧客の情報収集源や収集方法が多岐にわたって可能になり選択肢が広くなったこと、需要と供給のバランスが崩れたことなどによって、顧客価値が増大するということでしょうか。供給サイドとしては、個の顧客の生涯価値をどこまで追求できるか、ということがカギとなります。

2 独自の技術 CORE COMPETENCE
企業に求められる価値は「BETTER」「FASTER」「CHEAPER」です。よりすぐれた品質、より早いサービス、そしてコストダウンです。企業は、新しい競争優位策を常に継続して開発できるかが課題でしょう。そのためには自社の優位性を高めることが求められます。社内間各チームの技術を横断的に共有できるか、また、多様な流通に対応できる体制が可能かなどを問われることとなります。

3 協働的ネットワーク COLLABORATION NETWORK
3つめは「コラボレーション」です。これは、最近よく耳にする言葉だと思います。具体的には、仕入先や納入先、お客様との協同学習による情報の共有化などのことです。情報は最終顧客が握っています。できるだけ最終顧客とかかわりあいながら、仕入先や納入先さらには最終顧客をビジネスパートナーへ変えることが重要なのです。

今後の企業活動、マーケティング活動は、以上のような新たな「3C」をふまえて行なっていく必要があるといえるでしょう。

 


 

林 辰男(はやしたつお)

(株)ジャパン・アグリ-カルチュア・マーケティング&マネジメント(通称jamm)取締役(マーケティング担当)。1966年(株)博報堂入社。企業・自治体のマーケティング、リサーチを担当、その後農業プロジェクトに参画。2000年同社を定年退職、自治体・農業団体の調査、農業関連のマーケティング、リサーチ、プランニングに携わる。

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